タイトル |
過熱蒸気を利用する有機廃棄物の熱分解装置の製造販売 |
登壇日 |
2003.08.28 |
事業区分 |
環境・リサイクル・産業廃棄物処理 |
目的 |
資金調達 |
キャッチフレーズ |
循環型社会の形成を目指して |
事業概要 |
上記キャッチフレーズの下、食品、畜産、農林、科学等、産業界のあらゆる分野から日夜排出される廃棄物の無害化処理問題が地球環境の保全を図る上での重要なテーマになっている中、弊社は過熱蒸気の熱特性を利用する有機物の熱分解技術を中小企業創造法の認定を受け(H12年度)開発に成功、これを商品化したものとして「過熱蒸気式熱分解装置(エコスチーマ)」及び「過熱蒸気式食品加工機」を製造販売している会社である。この装置の特徴は各種食品残渣や畜糞等を始め、有機性の廃棄物を有害物質(CO.CO2.ダイオキシン等)の排出を伴わずに炭化処理し、更に生成炭化物を水質浄化材や脱臭、乾燥材、土壌改良材、燃料等に再利用することが可能であり、環境負荷が殆どゼロに近い方法で廃棄物の処理及び資源の再利用が図れるという点で、資源の循環が大きな課題になっている中で正に時宣に適した処理技術、機器である。現在、福島県の大手養鶏業者の鶏糞処理装置として第1号機(処理能力50T/D)を納品し装置が稼動しているが、1号機ということもあって機械的な部分に若干の手直しを行ったため装置の完成に時間が掛かったが、その後の綿密な技術検証により2.3号機の引き合いがあっトおり、この事業の今後の飛躍的な発展が十分期待できるものと考えている。 |
新規性 |
有機性廃棄物の処理施設として現在国内で稼動しているものは技術的に多少の違いはあるものの、何れも燃焼を伴う焼却炉であり、従って焼却の過程でCO.CO2.ダイオキシン等が発生し、この有害物質の2次処理が必要となり処理コストの高騰が避けられない技術である。一方、弊社の技術が既存技術と根本的に異なる点は被処理物を燃焼させるものではなく、低圧、無酸素状態(還元性雰囲気)で熱分解(600℃)するものであり、2次処理を必要とせず、更に熱分解後にこれを純度の高い炭化物(活性炭)として再利用が出来ることが大きな相違点である。 |