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企業情報

会社名 株式会社ルネシス
代表者名 山﨑 貞充
所在地 〒840-1106 
佐賀県三養基郡みやき町大字市武875番地
URL http://www.tiredenchi.jp
メールアドレス nanomaterial.kyu@gmail.com

登壇内容

タイトル 「タイヤ電池」プロジェクト始動
登壇日 2017.09.20
事業区分 環境・リサイクル・産業廃棄物処理
目的 資金調達 / 業務提携
キャッチフレーズ 廃タイヤで生産する蓄電池が再生可能エネルギー社会を支える
事業概要 廃タイヤが蓄電池の原料になる。電気自動車やソーラー発電など再生可能エネルギーの普及に伴い、蓄電池の電極材原料不足がささやかれ始めました。一方、廃タイヤは、邪魔ものでしたが次世代を支える蓄電池の原料として国際情勢に左右されない国産資源として有効に活用できます。2020年までの事業開始に向け、「タイヤ電池」プロジェクト始動です。
新規性 ・廃タイヤを原料としたリチウムイオン電池の電極材の開発事業を「タイヤ電池」プロジェクトという
リチウムイオン電池は、現在スマートフォン、タブレット等の電子機器や電気自動車で使用される蓄電池の主流になっているが、一般的に電極に正極は、コバルト酸リチウムが主に活用され、負極は、黒鉛を原料に製造されており、これらの電極材料は高価格で、蓄電池の製造コストの55%(正極25%、負極 10%、電解質15%等)を占めている。弊社が開発を目指すリチウムイオン電池の電極は廃タイヤから製造し、正極はコバルト酸リチウムに比べ50%、負極は、黒鉛系に比べ30~40%のコストダウンが可能である
・毎年排出する、100万tの内5%(5万t)の廃タイヤを活用する蓄電池電極材事業では、1万tの負極材と0.5万t以上の正極材が生産可能となり、「安定供給と低価格」な蓄電池供給ができる。この数字は世界市場の約10%に相当する。年間15%成長のリチウムイオン電池に対応できる事業である。
○負極材は、黒鉛系材料と比較してコストか30~40%下がり、正極材は、50%下がる。
○負極材の性能は、黒鉛系材量と比較して同等・低温特性に優れ、正極材は、2.5倍容量となる。
○負極材の黒鉛原料は、中国輸入が大半である。チャイナリスクから解放できる。
○持続可能な再生エネルギー社会の構築に向けた産業界のアップサイクル事業のモデルとなる。
○タイヤ重量比35%が電極材料(100kg→35kg)の生産可能。(廃タイヤを原料と燃料で100%利用)
・今回の登壇理由は、商品開発が85%程度進捗している中、残り15%の開発に必要な資金調達と提携先
 現在、電極材加工を担う、東京炭素工業㈱と連携して開発を進め、パイロットプラントによる生産検証と3つの課題の解決策に向けた取り組みを行っている。また、タイヤ原料電極材を用いた蓄電池の開発も㈱共創と行っており、2016年5月に100whのリチウムイオン電池のモデル1号でソーラー街路灯への搭載試験(2週間)を完了した。究極の低価格な蓄電池のためには、リチウム以外の研究者との技術提携が必須であり、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムの専門家との協力体制を求める。